2022年01月20日

国道58号と花ちゃん

国道58号と花ちゃん

55歳から58歳
 
 2019年平成から令和の元号またぎ
国道58号徒歩の旅を一緒に歩いた
花ちゃんと2年振りに弓道稽古をした。
 
 徒歩の旅で知り合った当時
55歳だった二人も58歳を迎えた。
 
 初対面にもかかわらず10日間
朝から晩まで一緒だったのにも関わらず
意気投合したバディは、親友と呼べる
存在になった。
 
 旅の道中、妻に電話すると
「四六時中も十日間一緒で大丈夫?」
と聞かれたので
「全然問題ないよ。知識が豊富で
紳士だよ彼は」
と答えると妻は
「たぶん貴方に会わせているのは
花ちゃんでしょうね?」
と言うので、笑って
「そうかも知れないね」
と答えた。
 
 翌日花ちゃんに妻との会話を伝えると
「そうですよ」と即答された
 
 紳士の花ちゃんは、
話題が豊富で歩きながら学ぶことが
たくさんあった。
 
 歩きながら尊敬する人物が西郷隆盛と言い
好奇心旺盛の性格だと塩ちゃんと
全く一緒だった。
 鹿児島選出の山中定則先生の話題や
種子島では、馬毛島問題も語りながら
沖縄の普天間基地問題にも進んだ。
 
 種子島ロケット基地に関する歴史や
現状も島の人たちからレクチャーされた。
 
 奄美大島の初日に地元新聞に
取材を受け翌日平成最後の朝刊に
一面で取り上げてもらった。
 
 令和の初日は、奄美大島瀬戸内町で迎え
休養日だったこの日は、沖永良部島で
旅の疲れを癒やした。
 
 西郷隆盛の言葉である
「敬天愛人」が誕生した島には
記念館や西郷どん縁の場所が
至る所にあり、二人にとっては
たまらない環境だった。
 
 翌日、船で移動して
沖縄本島の本部港で下船し
迎えに来てもらった、くにちゃんに
大宜味村にある宿まで送ってもらい。
 
 翌朝は、職場の先輩が運転する
車両で国道58号起点である奥集落に
向かった。
 
 先輩は、沖縄本島の三日間ずっと
サポートしてくれた。
 
 沖縄本島では、たくさんの人に
声援とサポートを頂き二人にとっては
凄く励みになり疲れた身体の背中を
押してもらった。
 
 最終日は、職場の仲間が同行してくれた
お陰で塩ちゃんの予定より早く完歩する事が
出来た。
 
 妻に電話して道中を一緒に歩いている
メンバーにおにぎりを差し入れしてもらった。
 
 後日、初対面の花ちゃんの印象を
貴方が言ったとおりだと言葉にしてくれた。
 
 徒歩の旅を終えて三ヶ月後塩ちゃんの親友二人と
花ちゃんの四人で懇親会をした。
 
 親友は、初対面にも関わらず
花ちゃんの背中を叩いたりしているので
「お前初対面だよ」と言うと
塩ちゃんからこれでもかというくらいに
花ちゃんの人柄を聞かされたので
初対面の気がしないと言葉にするので
嬉しくもあり変に納得できた。
 
 58号徒歩の旅で出会った二人も
58歳になった。
 
 薩摩で生まれ育った花ちゃんと
琉球で生まれ育った塩ちゃんの二人は
58歳で沖縄本土復帰50周年を迎える。
 
 上皇様が、55歳で天皇即位した
同じ年齢で知り合った二人も
塩ちゃんは偶然な感じがしない。
 
 隣県でありながら
薩摩の琉球侵攻によって
琉球王国の支配にあった奄美群島を
薩摩直轄領として廃藩置県後は、
鹿児島県となった複雑な歴史を持つ。
 
 奄美群島を含む南西諸島は
先の大戦敗戦後、米国の占領下に置かれ
奄美群島8年間、南西諸島27年間と
苦難な歴史も体験している。
 
 本土復帰後の沖縄経済に多大な貢献をした
初代沖縄開発庁長官だった山中定則先生の
尽力で誕生した国道58号を薩摩と琉球で
生まれ育った二人が歩いたことも
不思議な縁だと道中話題にもなった。
 
 昭和40年に道路法が施行され
それまであった一級国道二級国道の区別が廃止され
その後、新設される国道は全て三桁と決定したのにも
関わらず昭和47年に新設された国道は、
鹿児島市山下公園に建立されている西郷隆盛像の前から
わずか700メートルと沖縄本島に新設され
その二年後、種子島と奄美大島の県道を国道に昇格して
現在の国道58号となっている。
 
 59号から100号までは現在でも
欠番となっており国道58号は
特別の存在で、今では沖縄の大動脈となっており
本土復帰後の経済発展象徴と言っても
過言では無いと思う。
 
 沖縄本島の終点は奥武山公園があり
鹿児島の山下公園同様、沖縄県民にとっては
最大の聖地だと塩ちゃんは思っている。
 
 花ちゃんは学生時代弓道部に所属しており
三段の有段者でもある。
 塩ちゃんも弓道を始めて4年で
現在弐段なのでここでも花ちゃんには
叶わない。
 
 先日一緒に稽古をしたが
久しぶりにも関わらず的中音を
響かす花ちゃんに恐れ入りましたと
心で呟いた。
 
 弓道を通じて発する彼の言葉も
共感することが多く塩ちゃんの
弓道意欲を更に高めてくれる
有り難い存在でもある。
 
 55歳の男が、58号徒歩の旅で出会い
本土復帰50周年を58歳で迎える
2022年面白くなる予感がする


同じカテゴリー(元号またぎ58号線徒歩の旅)の記事
海の国道R58
海の国道R58(2022-10-21 19:39)

すべての道に感謝
すべての道に感謝(2021-08-05 21:44)

夢を諦めない
夢を諦めない(2021-04-01 20:02)

国道58号と政治家
国道58号と政治家(2021-03-29 10:42)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。