沖縄一周独り歩き(しおちゃんブログ)

このメッセージは
平成31年4月26日〜令和元年5月5日
「元号またぎ国道58号徒歩の旅10日」
鹿児島〜種子島〜奄美大島〜沖縄本島
を歩いた旅企画を、当時LINEグループ「塩ちゃん58号」に
参加していただいた皆様と徒歩の旅を応援していただいた方に
送信しています。

　その節は、大変お世話になりました。
多くの皆様に背中を押していただいたお陰で
国道58号徒歩の旅の軌跡を残すことができましたので
報告します。

　10日間の徒歩の旅を完歩した夜
小中高で野球部の先輩である塩ちゃんの媒酌人で
衆議院議員の下地幹郎さんに慰労会を
して頂きました。

　メンバーは先輩夫妻と奄美大島の2日間をサポート
してくれた沖永良部出身の横山さんとその年の２月に
急逝した塩ちゃんの24歳からヘヤーカットを
担当していた親友の奥さんである貴子さんの4名に
旅の報告と国道58号の思いを語らせてもらいました。

　その席でみきお先輩が塩ちゃんに
「国道58号を歩いた記念として
何か俺にできることはないか？」
と問いかけました。

　沖縄県が先の大戦で敗戦してから27年間の
アメリカ占領下の苦難の歴史から本土復帰した
昭和47年5月15日に誕生した国道58号は、
沖縄県の大動脈に成長した本土復帰後の
沖縄の経済復興を象徴する「道」であると
再認識できたと話した上でみきお先輩に
一つのお願いをした。

　沖縄本島の国道58号起点である
国頭村奥には記念碑があり終点の奥武山公園入り口には
「58」と大きく描かれた石碑が建立されているが
鹿児島市、種子島、奄美大島には何も無いことが
寂しいしおかしいと思うと心の内を明かした。

　鹿児島市内の国道58号はわずか700メートルしかなく
地元では「朝日通り」の愛称で知られていて
国道58号が沖縄まで繋がっていることを知っている者も
少なくなっている。

　国道58号が鹿児島を起点としていることを
知らない沖縄県民も多いと語った。

　せめて鹿児島の起点と沖縄本島の終点だけでも
表示板が必要だと思うし国道58号の全景を告知して
欲しいとお願いをした。

　みきお先輩は「わかった」と言葉を発し
塩ちゃんに握手を求めた。

　その2日後、沖縄総合事務局の道路担当から
塩ちゃんの携帯に旅の詳細を確認する電話が入った。

　みきお先輩の行動は早く当初オリンピック
開催予定だった2020年の5月15日
沖縄本土復帰記念日合わせて
表示板の除幕式を予定していたが、コロナ禍の影響を
受けて延期した。

　沖縄と同じようにアメリカ占領の歴史を持つ
奄美大島以南が昭和28年12月25日の本土復帰した
2020年の記念日に鹿児島の起点と沖縄本島の
終点に表示板が設置された。

　その後沖縄本島の国道58号の19箇所に
国道58号の全景がわかる表示板が設置された。




国道58号誕生秘話

　昭和39年国道法改正、昭和40年に施行され
それまで一級国道二級国道の区別がなくなり全ての国道が
一般国道となった為その後新設される国道は
三桁の路線名が設置されることなった。

　昭和47年に本土復帰した年に設置された
国道58号は特例として路線名が付けられたため
二桁の国道では唯一、一級国道の歴史がなく
それ以降は59号から100号までは欠番となっている。

　塩ちゃんが、思うに国道58号が特例として
誕生するには、絶対に政治力なしでは
あり得ないと妄想している。

その政治力を発揮した政治家こそ
初代沖縄開発庁長官で鹿児島県選出の
「山中貞則」先生の影響が絶対にあったと
塩ちゃんは、想像している。