2024年06月27日

沖縄慰霊の日

沖縄全戦没者慰霊祭

 沖縄戦の組織的戦闘が終了してから
69年目の6月23日慰霊の日は、深夜2::00に
目覚めた。

 まだ夜が明けきれない四時前に自宅を
出て例年参加している糸満市役所から出発する
平和行進ではなく今年は、慰霊の日の式典が
開催される摩文仁まで独り歩いた。

 欠け始めた満月を横目に
外灯のない県道256号線を歩いたが
月明りと建物の街灯で十分だった。

 7:20に摩文仁到着して平和の礎を抜けて
太平洋を一望できる場所まで行き
沖縄戦で犠牲になった御霊に哀悼の誠を
捧げて島守の塔に移動した。

 一通り参拝して摩文仁を後にすると
同級生の誠くんとばったり出会い
神様が哀悼の誠の意味を教えてくれたような
気持になった。

 東風平に住む友人と待ち合わせ
畑巡りをしながら農業の話題で意見を交わした。

 豊見城高校近くで用事を済ませ自宅を
目指して歩き始めると奈良に住む同級生から
Lineが入った。

 戦没者慰霊祭で平和朗読に
感動して涙が止まらなかったとの
メッセージだった。

 今年の平和朗読を担当したのは
しおちゃんの出身校である宮古高校の
生徒だった。

 同級生からとっても感動した
平和朗読だったと聞き先輩の一人として
誇らしい気分になった。

 親友の一人である朗くんに
電話で平和朗読の内容を聞くと
威風堂々とした態度の高校生は
全文を暗記して発表する姿に
とても感動した様子が伝わってきた。

 平和朗読の後に岸田総理大臣が
文章に目を通しながらの挨拶が
霞んでいたと表現をした。

 帰宅してYouTubeで、仲間くんの挨拶を
目にして彼らだけでなく誰もが心打たれる
内容だとしおちゃんは感じた。

 18歳になった仲間くんは、
現代では選挙投票権を持っている。

 「誰かが始めた争いで
常緑の島は色を失くした
誰のための誰の戦争だろう」
と表現をした。

 感情が強く伝わってくる
話し方にしおちゃんは心を打たれた。

宮古高校三年仲間友佑(18歳)
「これから」
短い命を知ってか知らずか
蝉が懸命に鳴いている
冬を知らない叫びの中で
僕はまた天を仰いだ
あの日から七十九年の月日が
流れたという
今年十八になった僕の
祖父母も戦後生まれだ
それだけの時が
流れたというのに
あの日
短い命を知るはずもなく
少年少女たちは
誰かが始めた争いで
大きな未来とともに散って逝った
大切な人は突然
誰かが始めた争いで
夏の初めにいなくなった
泣く我が子を殺すしかなかった
一家で死ぬしかなかった
誰かが始めた争いで
常緑の島は色を失くした
誰のための誰の戦争なのだろう
会いたい、帰りたい
話したい、笑いたい
そういくら繰り返そうと
誰かが始めた争いが
そのすべてを奪い去る
心に落ちた
暗い暗い闇はあの戦争の副作用だ
微かな光さえも届かぬような
絶望すらもないような
怒りも嘆きも失くしてしまいそうな
深い深い奥底で
懸命に生きてくれた人々が
今日を創った
今日を繋ぎ留めた
両親の命も
僕の命も
友の命も
大切な君の命も
すべて
心に落ちた
あの戦争の副作用は
人々の口を固く閉ざした
まるで
戦争が悪いことだと
言ってはいけないのだと
口止めするように
思い出したくもないほどの
あの惨劇がそうさせた
僕は再び天を仰いだ
抜けるような青空を
飛行機が横切る
僕にとってあれは
恐れおののくものではない
僕らは雨のように打ちつける
爆弾の怖さも
戦争の「せ」の字も知らない
けれど、常緑の平和を知っている
あの日も
海は青く
同じように太陽が照りつけていた
そういう普遍の中にただ
平和が欠けることの怖さを
僕たちは知っている
人は過ちを繰り返すから
時は無情にも流れていくから
今日まで人々は
恒久の平和を祈り続けた
小さな島で起きた
あまりに大きすぎる悲しみを
手を繋ぐように
受け継いできた
それでも世界はまだ繰り返してる
七十九年の祈りでさえも
まだ足りないというのなら
それでも変わらないというのなら
もっともっとこれからも
僕らが祈りを繋ぎ続けよう
限りない平和のために
僕ら自身のために
紡ぐ平和が
いつか世界のためになる
そう信じて
今年もこの六月二十三日を
平和のために生きている
その素晴らしさを噛みしめながら


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Posted by しおちゃん at 11:18│Comments(0)平和シリーズ
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